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ペットのしつけ方

ペットのしつけといっても、その種類や買われている状況、特性、性格などが絡み合って一概に、コレ!というのはありませんが、まずはどんなモノかいっしょに考えてみませんか?まっさいきに浮かぶのはやっぱりワンちゃんですけど・・・・・。

まずはトイレ。お家にいっしょにいる状況はもう珍しくもなくなりましたが、ここでおトイレにどのようになれてもらうかは、大問題でしょう?
まずワンちゃんの排泄には関連する行動と密接に関わっている、ということ。1つは生理的排泄。つまり普通に”もようおした”状態。次にマーキング。自分がその場所の範囲を明確に示すことで、安心できる自分の居場所を確保しようとする、動物の持っている野生本能ですね。あとは皆さんがチョクチョク体験するストレスの発散。お悩みの大半はコレに関わることが多いですね。
一概にストレスといってもただ単に構ってもらえない事に始まり、小さなお子さんがいる家庭では、ワンちゃんの自由行動が阻害されるほど、「ネコかわいがり」で疲れてしまうとか、足下がいつも濡れている状況とか、小さなワンちゃんだと掃除機のような大きな音に対してとか、それは様々。

動物は根本的に、自分の寝床の近くで用を足しません。それは野生なら、ニオイで居場所が突き止められてしまうからでもあるし、そうじゃなくても清潔じゃない場所自体が、もうはっきりしたストレスの原因です。
トイレのしつけはまず子犬の状態、それも予防接種が終わって、離乳食みたいなやわらかいフードからドライフードに切り替え始めた頃、出来れば三ヶ月ちょっと手前(ワンちゃんによっても変りますが、大型犬は予想よりも大きくなるスピードが速いと感じるはずです)くらいから始めるのが一般的でしょう。
普段から話しかけたりより多くのコミュニケーションを取っておいて、うち解けて安心できて遊べるような状況を作ることが大切。

トイレを設置する場所を決めたら、あとはあまり移動はしないようにして、存在を気にしてもらうこと。普段から、ワンちゃんが排泄するところはどんなのか見ておくといいでしょう。大抵そわそわと落ち着きが無く、うろうろし出すし、この頃食糞も場合によっては始りますので、見守っておくことはしつけの手はずもよく判るようになります。あくまでも訓練ですから根気よく続けることが大切。
最初のウチは排泄したら、処理は必ずワンちゃんの目の前で行うこと。そして素早く。排泄する事よりも処理してくれることを”遊び”と思ってしまわれるとしつけは難しくなります。まずは排泄と「遊び」の違いは明確にしなくてはいけませんし、期待通りじゃなくても叱ってはいけません。排泄は前述したようにワンちゃんにとって大切な行為。すすんでしてもらわないといけませんが、どのような場所でしたらいいか、それがいいことなんだなって思ってもらうわけです。
おトイレに連れて行くまえに、例えば前にした排泄のニオイのついた新聞紙、またはその臭いを付けるリキッド(ショップで手に入ります。)などを「もようおした」時に、おトイレの近くでちょっと嗅がせます。(押しつけてまでしなくていいですよ。あくまで”あ、あのニオイだ”と思わせるわけ)後はその新聞紙などをトイレの中に敷くなどして、導いてあげましょう。用をし始めたら少し放れて、上手くできたらチャンと片づけた後にほめてあげましょう。

大事なのは用が足せた事ではなく、その場所ですると褒めてもらえる。ということを覚えてもらうということ。ワンちゃんの訓練は基本的にこの「褒めてもらえる」事が前提で、人間の「教育」とは質が違います。訓練士が厳しく見えてもその裏にはワンちゃんとの信頼関係がなければ、いかなる訓練もタダの虐待でしかありません。トイレなどは正にその基本。チャンと出来なくってもそれは、物心の付いた子供のワガママと意味が違います。「言葉」じゃない具体的な「愛情」がしつけには必要でしょう。

トイレは必ず清潔にするのは大切ですが、消臭にあまり目くじらを立てない方がいいと思います。最もワンちゃんはそうでなくてもニオイには敏感ですが、僅かに排泄のニオイがあることでその場所を覚えてもらう手助けになります。大体朝夕の食事を済ませた後が多いみたいですね。お出かけ前にするクセを身につけさせると、出かけてからもラクになりますし、そもそもワンちゃんが排泄をしたがる場所はほとんど同じ場所なので、指定のところでさせるのは比較的簡単なはずだと思います。

野外でした場合も同様、必ず片づけるところはきちんと見せて、排泄と後かたづけがセットだとわかってもらう事は重要です。

大きくなっても、きちんとおトイレを覚えられないワンちゃんがいますが、たいていの場合、後始末をするときに当のワンちゃんがいない場合に、後かたづけをするといった状況が続いた結果、好きなところで排泄してもその肝心の排泄物がいつの間にか無くなってしまうために、習慣が付かなくなってしまう例を目にしたことがあります。ふざけてする場合も同じで、不適切なところでした後、飼い主さんがいくら叱ってもワンちゃんはその「言葉の意味」を理解できません。普段かまってもらえてないワンちゃんだと、普段のストレスと排泄が結びついているため、「叱られるけど」かまってもらえてるので、そのクセは大変直りにくいもの。


ワンちゃんにとって「こたえる」のは、実はかまってもらえないこと。愛情とその区別をはっきりさせることで、このクセの対処をすることになります。まずは普段からワンちゃんの関わり合いを見直し、チャンと向き合いましょう。その上で不適切な場所でしてしまったら、ワンちゃんを別の見えないところへ連れて行きます。その際ワンちゃんと目を合わせてはいけませんし、叱ってもいけません。次にワンちゃんに見られないように、綺麗に片付けニオイも出来るなら取り除きます。ワンちゃんを自由にしてあげますが、決して目を合わせず構わないようにします。しばらくして温和しく飼い主さんの目をうかがうようになったら、後はいつも通り接します。
絶対うまくいくとは限りませんが、かなり効果は上がります。ワンちゃんは同じ事をしても面白くないと判るし、楽しくない、何よりあなたに喜んでもらえないことは進んでしようとはしなくなるはず。大きいワンちゃんでもうんとかまって欲しいということですね。


小さいときお家に連れてくると、数日間ちょっとかわいそうになるくらい鳴く場合があります。実のところコレは寂しいということも多少はあるかも知れませんが、一番の理由はなんといっても環境の変化に対する不安から来るものです。子犬で飼いはじける場合、本当ならまだまだ母親の側で、愛情を注いでもらってる時期に連れてこられるのですから、ワンちゃん不安でいっぱいです。ぬくもりは確かに必要。でもワンちゃんと人の生活を一緒くたにしますと、ワンちゃん自身にとっても、自分と他人の区別が曖昧になって良くありません。特に子犬のウチは一日のほとんどを寝て過ごしますので、健全な成長のためにも、寝床であるハウスを覚えさせるのは重要です。

先に書いたように、ワンちゃんは自分の行動範囲を決める習性があります。いわゆる”テリトリー”ですよね。ワンちゃんがココが自分だけの場所というのをもつということは、ワンちゃん自身にとっても健全なことなのです。
子犬の時まだ連れてきて日が浅い日からしばらく経って、トイレのしつけと同時にハウスも覚えてもらいましょう。コレはトイレのしつけととても似ています。小さいとき身の回りにあるタオルなど、やわらかい布などで過ごすと自然とそれがワンちゃんにとって安心できるものになります。ちゃんと寝かしつけるとき(小型犬の子供で一日16~20時間)はそのニオイのついたタオル、おもちゃなどといっしょにして、視線が入らないように周りを囲っておくといいでしょう。その際も、ちょっと覗けばワンちゃんが見え、且つワンちゃんからは見えない程度にしておくこと。子犬のウチは、食事をして用を足すとほとんど後はオネンネ、って感じです。もちろん子犬の時は直接は見て無くても、気にかけられるところにいてあげて下さいね。

ショップから連れてきたら、連れてきたボックスをそのままケージの中でハウスとして使うことを進められる場合もあります。基本的にワンちゃんは寝床が狭いというのは実はあんまり気にはならないようです。これは穴の中で母親に抱かれている環境と似ているからかも知れません。極端でなく、ワンちゃん自身がそれで落ち着くようなら、なれるまではそれでかまわないでしょう。子犬のウチは寂しいのではなくて「不安」にかられてのことですから、かまってあげる時間と眠ってもらう時間との区別が重要ですね。安心できる場所としてなれてくれれば、気がつけば寝ているようになります。



大きくなってからもその姿勢は基本的に同じです。まずはワンちゃんにとって居心地のいい環境が大事。毛がふさふさしているワンちゃんに野外の整備していない土丸出しの小屋ではかわいそうですし、ミニピンシャーの様な短毛種のいる部屋がクーラーの真下というのも考えもの。ハスキーなら西日の状況も考慮してあげないと、毛が抜け替わっても寒い地方の環境下での生活に適しているわけですから。

無駄吠え。前にも書いたように、ワンちゃんに取って無駄吠えというのはありません。しかしながら、野外で飼っている場合、ご近所との関わりは気になるトコロ。留守中に吠えるというのがありますね。対処は色々あるとは思いますが、強制的に止めさせるよりも、まずは吠えた後あなたがとる行動を考えて見ると良いでしょう。一概に突然始めた行動というより、飼い始めから何かにつけ泣けば抱いたりして、個別の行動になれさせてないことも一役買っていることもあります。自由の時間の他にワンちゃんを一匹にさせておく事も訓練の1つ。でも、飼い始めから半年以上でこの傾向は、現れますね。よっぽど酷いときは、しばらくは玄関に入れておくとか、お留守番で誰か必ず一人残ってもらうとか、そういった訓練はしばらく必要かも知れません。いずれにせよ大人になって行くに連れて直ることがほとんど。ご近所にもきちんとワンちゃんがいることをきちんと伝えて、理解を得ることも大切です。

無駄吠えをしつけで直そうとすると、逆にますます酷くなる場合もありますから注意が必要です。

後はかみ癖。大型犬の場合、はが完全に揃うまでは、結構強い力でガブガブ咬みます。でもこれはワンちゃんにとっての1つの訓練みたいなもの。堅いものを与えたり、後は意外かも知れませんが思いっきり運動できる場所で走らせたりして、その行為を緩和できることがあります。若いウチほどエネルギーが有り余っていますので、発散させる方向に持って行くことをメインに、そこから訓練という感じがベストでしょう。
矯正する場合も、楽しいことと叱る事の差違をきちんとつけて、暴力ではなくワンちゃんの目を見て、繰り返し根気よく教えることが重要です。大人になってから酷いワンちゃんというのはそんなに多くはなく、生後5ヶ月~一年未満の子に多いようです。他人に思い切り吠えながら噛みつくようなら非常に問題がありますが、そのような場合はむしろワンちゃんではなく、飼い主さんの姿勢の問題だとは思いますね。咬むということは何かしてもらいたい合図の場合が非常に多いので、止めさせたいというより、何か他のことに興味を向けさせる方が健全だとは思います。

さて。残るはお散歩でしょうか。

お散歩マナーについては多くのかたが、排泄物の処理とかその辺に興味がいきがち。でも気をつけないといけないのは、むしろワンちゃん自身が被る事故。これは見逃しがちです。まずは歩行訓練。ワンちゃんの大きさに関わらず必ず自分の右側(つまり道路と反対側ですね)、または一歩前のところを人の歩くペースに合わせた歩き方を習わせること。お散歩に行くようになったらコレはマナーの前に大切なワンちゃんを事故で失わないための常識。飼い主さんの目の前の交通事故ってよくあるんですよ。それに飛び出された方も非常に迷惑。世の中ワンちゃん好きの人ばかりじゃありません。大型犬なら歩道橋の特に下り。ワンちゃんはまず人のペースに合わせられること。これは散歩の基本中の基本。めんどくさいから自転車でってのは駄目です。どれがベストのペースで、街にある危険を察知できませんし、訓練にもなりません。調整できる伸縮自在なリードもいいですが、適切な体重と犬種にあったリードを、手元で長さを操作しながらワンちゃんと歩くと、こちらの意図もワンちゃんに伝わりやすいし、あまり長いリードは、一見ワンちゃんが自由に見えますが、飼い主さんの意図が上手く伝わらず、かえって「コミュニケーション」の妨げにもなっています。


首輪はかわいそうとの意見もありますが、こちらの意図が上手く伝わらずに不幸にも事故で大切なパートナーを失った事例は私も見てきました。どれもルールと自由をはき違えた結果のようにも思えます。首輪で束縛するのではなく安全に街をいっしょにワンちゃんと闊歩できる、シートベルトのようなもの。一概に見た目だけで判断するのは時として、人間のエゴです。
ワンちゃんに対する気遣いが、ひいてはルール、マナーへと結びついていきますよね。排泄物の処理にしても、きちんとしたルールを学ばせていれば、やたらと道ばたや他人の敷地で排泄はしませんし、時間とコースを決めてワンちゃんの気に入った道でしっかりサポートすれば、実は困ることは少ないのです。
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困ったところで排泄した、その後処理に心を砕くその心で、もっともワンちゃんが暮らしやすい環境、楽しい状況を作り出すこと。結局そこに究極の”しつけ”があるような気がします。